TECHNOLOGY 再帰性反射・蓄光について

会社概要小松プロセスとはお問い合わせ

再帰性反射とは

通常光が反射するとき、光が当たった部分が凹凸のある表面の場合は乱反射し、ガラスや金属面では入射角に対して反対面へ鏡面反射します。それに対し、再帰性反射は光学上特殊な反射機構で、入射した光が再び入射方向へ帰る反射現象です。

乱反射 斜面反射 再帰反射の図 乱反射 斜面反射 再帰反射の図

再帰性反射する仕組み

再帰性反射材はガラスビーズを使った物やマイクロプリズムの物の2種類あります。
ガラスビーズのタイプは、微小な特殊ガラスビーズが並んでおり、入射してきた光をガラスビーズ中で屈折させ、ガラスビーズの光が入射した反対面の中心に焦点を合わせて反射致します。小松プロセスの再帰性反射製品は、このガラスビーズの仕組みを使用した製品になります。

再帰反射の図 再帰反射の図

再帰反射性能の規格

再帰性反射素材の再帰反射性能は、JIS Z 91178.3再帰性反射材、反射性能の測定において測定方法が決められており、再帰反射係数(cd/lux/㎡)で測定されます。
測定方法を簡単に説明しますと、投光器より一定照度の光を測定試料(再帰性反射材)当てた際に受光器に反射して帰ってくる光の輝度を計測することにより再帰反射係数が得られます。また、その際の投光器と受光器の角度差を観測角とし、測定試料に対する垂線と投光器の角度差を入射角とします。それら観測角、入射角により再帰反射係数は変化いたします。

再帰反射の測定方法概念図

再帰反射の図 再帰反射の図

JIS Z 9117では、封入レンズ型、カプセルレンズ型の再帰性反射材(反射シート)として下記の様にそれぞれ反射性能が規定されております。

封入レンズ型1-A-a及び1-A-b

スライドすると全体を表示します。

観測角 入射角 黄赤
12’
(0.2°)
70 50 15 25 9 4
30° 30 22 6 7 3.5 1.7
40° 10 7 2 2.2 1.5 0.5
20’
(0.33°)
50 35 10 20 7 2
30° 24 16 4 4.5 3 1
40° 9 6 1.8 2 1.2 0.4
2.0 5 3 0.8 1.2 0.6 0.2
30° 2.5 1.5 0.4 0.6 0.3 0.1
40° 1.5 1 0.3 0.4 0.2 0.06

(単位 cd/lux/㎡)

封入レンズ型1-B-b

スライドすると全体を表示します。

観測角 入射角 黄赤
12’
(0.2°)
35 25 10 13 5 3
30° 18 12 4.5 6.5 2.2 1.2
40° 7 4 1.7 2 1.2 0.5
20’
(0.33°)
25 15 5 9 3.5 2
30° 12 10 3 3.5 2 1
40° 6 4 1 1.5 0.8 0.4
2.0 4 2.2 0.6 1 0.4 0.2
30° 1.8 1 0.3 0.5 2 0.09
40° 1 0.8 0.1 0.3 0.1 0.06

(単位 cd/lux/㎡)

カプセルレンズ型2-A-a及び2-A-b

スライドすると全体を表示します。

観測角 入射角 黄赤
12’
(0.2°)
250 170 45 100 45 20
30° 150 100 25 60 25 11
40° 110 70 16 29 16 8
20’
(0.33°)
180 122 25 65 21 14
30° 100 67 14 40 11 7
40° 95 64 13 20 11 7
2.0 5 3 0.8 1.5 0.6 0.2
30° 2.5 1.5 0.4 0.9 0.3 0.1
40° 1.5 1 0.3 0.8 0.2 0.06

(単位 cd/lux/㎡)

再帰性反射光の確認方法

再帰性反射は光の入射してきた方向に光を反射します。そのため再帰反射光を確認するには目と光源が近いほど、再帰反射光が強く目の方向に反射してきます。したがって目の横にライトを着ける様にして、反射面に光を照射するとよく確認出来ます。

良い例 目の横から出た光は目の位置に帰ってきますので再帰反射を確認し易いです。 悪い例 腰の位置から出た光は腰の位置に帰ってきますので再帰反射を確認し難いです。

蓄光とは

蓄光とは、太陽光や蛍光灯、LEDライトなどの光のエネルギーを吸収し、暗所で光を放出する現象です。実際には、明るい所でも発光していますが、明るい環境では光を認識することが出来ません。発光自体は強くなく、視認性は徐々に悪くなっていきますが、暗闇において一定時間の間の視認が可能です。発光時間は、蓄光材料の種類や粒子径、被膜厚み、蓄積された光の量などにより変わります。

蓄光シート 通常時 蓄光シート 反射時

蓄光はどのくらい光って見える?

蓄光製品の明るさは「輝度」で表されます。輝度は、測定面から放出されている光の量でmcd/㎡で表されます。一般的には、真っ暗な暗闇中で視認できるのは約3mcd/㎡以上となります。

蓄光性能の規格

蓄光性能はJIS Z 9107安全標識-性能の分類、性能基準及び試験方法において5.2.2 りん光材料の最低りん光輝度として下記の様に定められております。

常用光源ランプD65を用いたりん光材

スライドすると全体を表示します。

副分類 最低りん光輝度
2分後 10分後 20分後 30分後 60分後
JA 210 50 24 15 7
JB 440 105 50 31 15
JC 880 210 100 62 30
JD 1760 420 200 124 60
励起条件:D65光源を200luxで20分照射する。

またJIS規格とは別に、消防法における「蓄光式誘導標式」として上記励起条件において20分後の輝度が24mcd/㎡以上100mcd/㎡未満の物を「中輝度蓄光式誘導標式」、100mcd/㎡以上の物を「高輝度蓄光式誘導標式」と定義され、さらに「高輝度蓄光式誘導標式」はその中の性能ごとにS50からC200までの認定上の分類がされております。

蓄光式誘導標式 通常時 蓄光式誘導標式 反射時